【店舗・事務所の防犯対策】犯罪を未然に防ぐ最新ツールの活用方法

店舗や事務所は、犯罪者にとって格好のターゲットになりやすい場所です。

警察庁のデータによると、2023年の侵入窃盗の認知件数は前年比20.9%に増加しており、その多くが夜間や無人の時間帯を狙って発生しています。

また、万引きや内部犯行、強盗といった被害も後を絶たず、特に現金を扱う店舗では注意が必要です。自分の店舗や事務所は大丈夫だと思っていても、被害に遭ってからでは遅いのです。

近年では、AI防犯カメラやスマートロック、クラウド録画システムといった最新の防犯ツールを活用することで、犯罪リスクを大幅に軽減することが可能になりました。

本記事では、店舗・事務所の防犯対策の重要性や侵入窃盗や強盗、万引き・内部犯行などの具体的な対策について詳しく解説しています。

店舗・事務所の防犯対策の重要性は?犯罪を未然に防ぐためにできること

  • 犯罪のターゲットになりやすい
    無人になる時間が多く、現金や貴重品が保管されているため侵入窃盗のリスクが高い。
  • 店舗・事務所を狙った主な犯罪の種類
    侵入窃盗、万引き、情報漏洩、内部不正など、企業の規模を問わず様々なリスクがある。
  • 防犯対策をしない場合の影響
    金銭的損失だけでなく、信用の低下や顧客離れにつながる可能性がある。
  • 効果的な防犯対策のポイント
    防犯カメラ、センサー、施錠管理、入退室管理システムなどを活用し、犯罪の抑止力を高める。

店舗や事務所は、犯罪者にとって格好のターゲットになりやすい施設です。警察庁の統計によると、2022年に発生した侵入窃盗の件数は22,736件であり、そのうち約2割が店舗やオフィスで発生しています。

こうした施設が狙われる主な理由は、無人になる時間帯が長いこと、決まった時間に不在になることです。

オフィスは夜間や休日、店舗は閉店後に無人となることが多く、その間に侵入されるリスクが高まります。

また、現金や貴重品の保管も、犯罪者にとって魅力的な要因となります。特に飲食店や小売店では、売上金を店内に残しているケースがあり、犯罪の標的にされやすいのです。

さらに、情報資産の存在もリスクの一つです。企業の顧客データや機密情報は高い価値を持ち、サイバー犯罪や内部不正による被害も増加傾向にあります。

このように、「無人時間の長さ」「現金や貴重品の保管」「情報資産の存在」といった要素が、店舗や事務所が犯罪のターゲットになる要因です。

最近の犯罪動向は?最新の犯罪手口を把握しよう

警察庁のデータによると、令和6年の刑法犯全体の認知件数は約50万件に達しました。

  • 窃盗犯罪の増加 → 侵入窃盗や万引きが増加し、令和6年の認知件数は約50万件に達する。
  • SNSを利用した強盗募集 → 実行犯を募集し、犯罪グループが組織的に関与するケースが増加。
  • 知能犯罪(詐欺)の急増 → 特に特殊詐欺が増え、令和6年の認知件数は約6万件に達する。
  • サイバー犯罪の拡大 → 個人情報や企業データを狙った不正アクセスやフィッシング詐欺が多発。
  • 違法な金属盗難の増加 → 建設現場や倉庫を狙った金属の盗難が急増し、令和6年には約17万件に達する。

その中でも窃盗犯罪が特に多く、全体の約7割を占めている店舗やオフィスでは、夜間の侵入窃盗や万引き被害が増加傾向にあり、特に防犯対策が不十分な場所が狙われやすくなっています。

また、SNSを利用した強盗の実行犯募集も増加しています。

匿名の募集によって実行犯が集められ、犯罪グループが関与するケースが増えており、こうした事件は全国的に発生しています。 (令和5年の犯罪情勢について|警察庁Webサイト)。

さらに、金属盗難の被害も急増しており、特に建設現場や倉庫が狙われるケースも増加傾向にあります。

なぜ防犯対策が必要なのか?データが示す防犯対策の重要性

警察庁の統計によると侵入窃盗の手口の中でも「ガラス破り」が最も多く、全体の約4割を占めています。

また窃盗犯の約7割は、侵入に5分以上かかると犯行を諦めるというデータもあり、侵入を防ぐためには、いかに時間を稼ぐかがポイントになります。

こうした背景から、防犯対策を強化することで被害を未然に防ぐことが可能です。

たとえば、防犯カメラの設置やスマートロックの導入は、犯罪抑止力を高めるだけでなく、実際の被害を減少させる効果もあります。

統計によると、適切な防犯設備を導入しているオフィスや店舗では、犯罪発生率が低い傾向にあることが明らかになっています。

犯罪リスクを減らすためには、防犯設備の充実と従業員の防犯意識向上の両面からアプローチすることが重要です。早めの対策を行い、安全な環境を整えましょう。

出典①:犯罪白書:23年の刑法犯認知件数、2年連続増加 「闇バイト」の影響か?強盗事件1300件超発生

出典②:警察庁住まいる防犯110番

【店舗の防犯対策】犯罪の種類別に考える対策ポイント

店舗の防犯対策の一例をみてみましょう。

犯罪の種類 主な対策 具体的な施策
侵入窃盗防止策 店舗の施錠と防犯設備の強化 防犯ガラス・防犯カメラの活用
万引き・内部犯行の防止 盗難防止のための環境整備 防犯ミラー・従業員教育
強盗・不審者対策 事前の防犯訓練と非常時対応 警察との連携・セキュリティ強化・通報システムの活用

店舗や事務所への侵入窃盗を防ぐには、店舗の施錠管理を強化することが基本です。

最新のスマートロックを導入することで、従業員ごとの入退室記録を管理し、不審者の侵入を防げます。

また、万引きや内部犯行の防止には、死角を減らす工夫が重要になります。

特に防犯ミラーを活用して死角をなくし、監視カメラと連携させることで、効果的に万引きを防止できます。

そして、強盗や不審者への対応には、事前の訓練と迅速な通報が鍵になります。非常時対応マニュアルを作成し、定期的に従業員と訓練を行うことで、万が一の際にも冷静な対応が可能になることでしょう。

もちろん、警察との連携を強化し、通報ボタンや防犯ブザーを設置することもお忘れなく。

このように、防犯対策は複数の施策を組み合わせて実施することが効果的です。小さな対策でも積み重ねることで、犯罪リスクを大幅に低減できます。

このパートでは、犯罪の種類別に今すぐやるべき防犯対策について詳しく解説していきます。

【侵入窃盗防止策】徹底した防犯対策で侵入を防ぐ

警察庁の統計によると、令和5年の侵入窃盗の認知件数は44,228件で、前年よりも20.9%増加しています。

この増加の背景には、店舗の防犯対策が不十分なケースが多いことが挙げられます。

特に無施錠の窓やドアからの侵入が約40%を占めるというデータがあり、基本的な施錠の徹底が求められています。

そういった侵入窃盗に対する効果的な防犯対策としては、まず防犯ガラスや防犯シャッターの導入がおすすめです。

  • 防犯ガラスや防犯シャッターの設置:侵入に5分以上かかると犯行を諦める割合は70%以上。時間を稼ぐことで被害を防止。
  • 防犯カメラの設置:侵入窃盗の発生率が防犯カメラ設置店舗では約30%低下。証拠としても有効活用。
  • 施錠の徹底とスマートロックの導入:窓やドアの無施錠が原因の侵入が全体の約40%。スマートロックで管理強化。

警察の調査では、侵入に5分以上かかると70%以上の窃盗犯が犯行を諦めることが分かっており、そのためガラス破り対策として「防犯フィルム」を貼るだけでも、侵入時間を延ばし被害を防ぎやすくなります。

次に防犯カメラの設置も強力な抑止力となります。

防犯カメラを設置している店舗では窃盗の発生率が低下することが確認されており、また万が一の被害時にも証拠として活用できるので、画質が良い防犯カメラを設置するようにしましょう。

さらに、スマートロックの導入も効果的です。特に夜間に無施錠のまま放置されるケースが多いため、指紋認証や遠隔操作が可能な鍵を導入することで、鍵のかけ忘れを防ぐことができます

【万引き・内部犯行の防止】見せる防犯で盗難を未然に防ぐ

万引きや内部犯行は、店舗の利益を直接的に損なうだけでなく、顧客の安全や従業員のモチベーション低下にもつながります。

警察庁のデータによると、万引きの認知件数は年間約20,000件以上と高水準を維持しており、そのうち約30%は小売店で発生しています。

  • 防犯ミラーの設置:万引きが発生しやすい死角をなくし、監視の目を増やすことで抑止力を向上。
  • 従業員教育の強化:内部犯行の約6割は従業員が関与。教育を通じて不正を未然に防ぐ。
  • 商品陳列の工夫:高額商品はレジ付近に配置し、客の手に取りにくい環境を作ることで万引きを防止。

効果的な対策として、店内に防犯ミラーを設置する方法があります。

特に、死角になりやすい棚の上や通路の交差点に設置することで、従業員の目が届きにくい場所の監視が可能に。

実際に防犯ミラーを設置した店舗では、万引きの発生率が大幅に低下したという報告があったそうです。

また、従業員教育の徹底と監視カメラによる確認も重要です。

内部犯行の多くは従業員が関与しているという調査結果があり、特にレジ業務や倉庫管理を行うスタッフの監視も忘れてはいけません。

さらに、商品陳列の工夫も効果的な防犯手段になります。

高額商品はレジ付近に配置する、または鍵付きショーケースに収納することで、商品の持ち去ることを防ぐことができます。

それに加えて防犯タグやRFIDタグを活用することで、商品を持ち出そうとした際にアラームが鳴る仕組みを導入するのも有効です。

【強盗・不審者対策】従業員と店舗を守るための防犯策

強盗は、従業員や顧客の生命に関わる重大な犯罪です。

警察庁の統計によると、強盗の認知件数は年間約1,500件発生しており、その多くが夜間営業の店舗や無人の時間帯を狙って発生しています。

特に、コンビニや深夜営業の飲食店では強盗のリスクが高いため、万全の対策が求められます。

  • 防犯訓練の実施:強盗が発生した際の対応方法を事前にシミュレーションし、従業員の安全を確保。
  • 警察との連携強化:地域警察との連携を強め、迅速な対応と防犯意識の向上を図る。
  • 通報システムの導入:ワイヤレス非常ボタンを導入し、即座に警察や警備会社に通報可能にする。

効果的な防犯対策の一つが、防犯訓練の実施です。

強盗が発生した際の適切な行動を従業員に周知し、実際の状況を想定したロールプレイング形式の訓練を行うことで、万が一の際に落ち着いた対応ができるようになります。

また、警察との連携強化も重要です。

店舗の立地や営業時間に応じて、地域警察と事前に連携を図ることで、いざという時の迅速な対応が可能になります。店舗ごとに「防犯重点区域」として登録し、定期的な巡回を依頼するのも一つの防犯対策と言えるでしょう。

そして、通報システムの導入が強盗被害の抑止につながります。

ワイヤレスの非常ボタンを設置し、危険を感じた際にすぐに警察や警備会社へ通報できる体制を整えることで、被害を最小限に抑えることができます。

このように、強盗対策には事前の準備が何よりも重要です。しっかりとした防犯対策を講じ、店舗と従業員の安全を守りましょう。

店舗・事務所における最新の防犯ツール・サービス紹介

ここまで解説してきたように店舗や事務所を狙った犯罪はますます巧妙化しています。

巧妙化、悪質化する犯罪者からの脅威に対抗するためには、最新の防犯ツールを活用した多層的な対策が必要不可欠です。 

防犯ツール・サービス 主な機能 特徴・メリット
AI防犯カメラ 顔認証・不審者検知・リアルタイム通知 異常行動を自動検知し、スマホに即時通知
スマートロック 遠隔施錠・指紋認証・アクセス履歴管理 施錠忘れ防止や入退室管理の強化に最適
防犯センサー 動体検知・窓・ドア開閉アラート 侵入者を検知し、アラームや通知で警戒
緊急通報システム ボタン一つで警察・警備会社と連携 万が一の際、迅速な対応が可能

このパートでは店舗や事務所の防犯に役立つ最新の防犯ツールとサービスについて詳しく解説します。

AI防犯カメラ:最新技術で店舗の安全を守る

AI防犯カメラは、従来のような映像記録だけでなく、リアルタイムで異常を検知し、異変を通知する機能を備えています。

AI防犯カメラを使うことにより、いち早く異変に気づくことができるようになるため、侵入窃盗や不審者の早期発見が可能になります。

またAI防犯カメラを活用する際には、高画質設定で詳細な映像を確保し、定期的にシステム更新を行い、最新の検知精度を維持することが重要です。

また、顔認証機能があるものを選ぶことで、特定の人物の出入りを管理が可能になり内部犯行の防止にも役立ちます。

  • 従来の防犯カメラとの違い:AI技術により、顔認証や異常行動の自動検知が可能です。
  • 対策できる犯罪:侵入窃盗や不審者の早期発見に効果的です。
  • 活用のポイント:高画質設定と定期的なシステム更新で精度を維持します。

スマートロック:遠隔操作で施錠管理を強化

スマートロックは、物理的な鍵を使用せず、スマートフォンや指紋認証で施錠・解錠ができるデバイスです。

遠隔操作により、施錠忘れの防止や緊急時の対応が容易になります。

また、アクセス履歴を管理することで、誰がいつ入退室したかを把握でき、内部犯行の抑止にもつながります。

活用する際は、定期的にアクセス履歴を確認し、不要な権限を削除するなど、セキュリティ設定の見直しを行うことが大切です。

スマートロックの導入は、店舗や事務所のセキュリティを強化する効果的な手段となります。

  • 従来の鍵との違い:遠隔操作や指紋認証、アクセス履歴の管理が可能です。
  • 対策できる犯罪:不正侵入や内部犯行の抑止に効果的です。
  • 活用のポイント:定期的なアクセス履歴の確認と、権限設定の見直しが重要です。

防犯センサー:異常を即座に検知し警報を発する

最新の防犯センサーはただ音を鳴らすだけではありません。

動体検知や窓・ドアの開閉を感知し、異常を即座に知らせるデバイスへと進化しています。

最新の防犯センサーはAI技術が搭載されており、風や小動物などによる誤検知を減らしつつも、不審者の動きや異常行動を正確に識別する精度が向上しています。

AI技術搭載型の防犯センサーを利用することで、侵入窃盗や不審者の検知がより確実になり、迅速な対応が可能となります。

防犯センサーを設置する際には、犯罪者の侵入経路となりやすい場所に適切に配置し、環境に合わせて感度を調整することが大切です。

  • 従来のセンサーとの違い:AI技術で誤検知を減らし、精度が向上しています。
  • 対策できる犯罪:侵入窃盗や不審者の検知に有効です。
  • 活用のポイント:適切な場所への設置と、感度の調整が重要です。

緊急通報システム:迅速な対応で被害を最小限に

最新の緊急通報システムは、ワイヤレス通報ボタンやAIと連携した自動通報機能を備えており、危険を感じた際にすぐに警察や警備会社に知らせることができるようになっています。

警察庁のデータによると、強盗事件の約70%は閉店間際や夜間に発生しており、迅速な通報が犯人の逮捕や被害の軽減につながるケースが多いことが分かっています。

特に、金融機関やコンビニなど、現金を扱う店舗では強盗のターゲットになりやすいため、緊急通報システムの導入が不可欠です。

従業員が瞬時に通報できるボタン式のシステムを導入することで、犯行を未然に防ぐだけでなく、実際に事件が発生した際の対応時間を大幅に短縮できます。

また、AI監視カメラと連携した緊急通報システムでは、不審者の行動をリアルタイムで解析し、自動的に警察や警備会社に通報する機能が備わっており、長時間店内を徘徊する人物や、不審な動きをする人物をAIが検知し、即座に警備員に通知することで、犯罪発生前に対応することが可能になります。

  • 従来の通報手段との違い:ボタン一つで警察や警備会社と即座に連携し、対応時間を大幅に短縮できる。
  • 対策できる犯罪:強盗や不審者の侵入時に迅速な警察対応を可能にし、従業員や顧客の安全を確保できる。
  • 活用のポイント:通報ボタンの設置場所を従業員が押しやすい位置に配置し、定期的な操作訓練を実施する。

店舗・事務所の防犯対策まとめ

  • 侵入窃盗や強盗は夜間や無人の時間帯に多発するため、防犯対策が必須
  • AI防犯カメラやスマートロックなど最新の防犯ツールを活用することでリスクを大幅に軽減できる
  • 万引きや内部犯行の防止には、防犯ミラーや従業員教育が重要な役割を果たす
  • クラウド録画システムや通報システムを導入することで、犯罪発生時の証拠確保や迅速な対応が可能になる
  • 防犯対策は単体ではなく、複数のツールや施策を組み合わせることで最大の効果を発揮する

店舗や事務所は、犯罪のターゲットになりやすい場所です。そのため、最新の防犯ツールを活用し、適切な対策を講じることをおすすめします。

記事内でもご紹介したAI防犯カメラやスマートロック、防犯センサーを活用すれば、侵入窃盗や強盗を未然に防ぐことができるようになるでしょう。

さらに、クラウド録画システムや緊急通報システムを導入することで、万が一の事態にも迅速に対応できる体制を整えることが可能です。

防犯対策は「万が一のため」ではなく、「日常的に店舗や事務所を守るため」に行うものです。

できることから始め、安心・安全な環境を整えましょう。