【家族を守る】特殊詐欺の新手口と防犯最新対策

近年、詐欺の手口はますます巧妙化し、誰もが被害者となるリスクが高まっています。

そこで本記事では、最新の特殊詐欺の手口や傾向、警察が警戒する新たな事例、そして今すぐ実践できる防犯対策10選をわかりやすく解説します。

特殊詐欺の被害を未然に防ぎたい、安心して暮らすための具体的な方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

つくば防犯カメラ 代表 菊池 直輝
・茨城県防犯設備協会 所属
・防犯設備士
・第二種電気工事士
目次

特殊詐欺とは?最新の詐欺手口一覧と最近の傾向

特殊詐欺の定義と主な種類(オレオレ詐欺・還付金詐欺等)

特殊詐欺とは、電話やメール、SNSなどを利用して、被害者をだまして金銭をだまし取る犯罪の総称です。

代表的なものには「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」などがあります。

これらは、犯人が親族や公的機関、企業などを装い、被害者の不安や欲求につけ込んで金銭を要求するのが特徴です。

特に高齢者が狙われやすく、家族や地域での注意喚起が重要となっています。

詐欺の種類 主な手口
オレオレ詐欺 家族や親族を装い、急なトラブルを理由に現金を要求
還付金詐欺 役所職員を名乗り、還付金の手続きを装ってATM操作を指示
架空請求詐欺 未納料金などの名目で金銭を請求
融資保証金詐欺 融資を持ちかけ、保証金名目で金銭をだまし取る

2025年に多発する詐欺手口一覧

2025年にかけて多発が予想される特殊詐欺の手口は、従来の電話型に加え、SNSやメッセージアプリを悪用したものが急増しています。

また、投資詐欺やロマンス詐欺、国際電話を使った詐欺、キャッシュカードのすり替えなど、手口はますます多様化・巧妙化しています。

特に、AI音声やディープフェイク技術を使った新手の詐欺も登場しており、従来の知識だけでは防ぎきれないケースも増えています。

最新の手口を知り、常に警戒心を持つことが重要です。

手口名 特徴
SNS型投資詐欺 投資話を持ちかけ、偽サイトやアプリに誘導
ロマンス詐欺 恋愛感情を利用し、金銭を要求
AI音声詐欺 家族の声をAIで再現し、信じ込ませる
キャッシュカード詐取 警察官や銀行員を装い、カードをだまし取る

最近の特殊詐欺の傾向・被害状況とその特徴

最近の特殊詐欺は、被害者の心理を巧みに突く手口が増えています。

特に高齢者を狙ったケースが多く、家族構成や生活状況を事前に調べてからアプローチするなど、計画的な犯行が目立ちます。

また、被害額も高額化しており、1件あたり数百万円以上の被害も珍しくありません。

警察庁の統計によると、2024年はSNSや国際電話を使った詐欺の割合が急増しており、今後も新たな手口が登場する可能性が高いとされています。

被害件数 主な手口
2023年 約19,000件 オレオレ詐欺、還付金詐欺
2024年 約21,000件 SNS型詐欺、キャッシュカード詐取

特殊詐欺の新手口|警視庁・警察が警戒する最新事例

SNS・メッセージアプリを悪用した詐欺の増加

近年、LINEやFacebook、InstagramなどのSNSやメッセージアプリを悪用した特殊詐欺が急増しています。

犯人は、知人や家族になりすましてメッセージを送り、金銭や個人情報をだまし取ろうとします。

また、偽のアカウントを作成し、投資話や副業の勧誘、緊急の送金依頼などを持ちかけるケースも多発しています。

これらは、電話よりも警戒心が薄れやすく、被害に気づきにくいのが特徴です。メッセージのやり取りでも、必ず本人確認を徹底しましょう。

詐欺手口 特徴
なりすましメッセージ 家族や知人を装い、金銭を要求
偽アカウント投資勧誘 投資話で偽サイトに誘導

投資・ロマンス詐欺など巧妙化する新たな手口

投資詐欺やロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリを通じて接触し、信頼関係を築いた上で金銭を要求するのが特徴です。

特に、海外の投資話や仮想通貨、FXなどを持ちかけるケースが増えています。

ロマンス詐欺では、恋愛感情を利用して繰り返し送金を求める手口が多く、被害者が長期間にわたり騙され続けることもあります。

これらの詐欺は、被害額が高額化しやすく、家族や周囲が気づきにくい点も大きな問題です。

不審な投資話や恋愛関係には、十分な注意が必要です。

詐欺手口 主な特徴
投資詐欺 高配当をうたい、偽サイトやアプリに誘導
ロマンス詐欺 恋愛感情を利用し、繰り返し送金を要求

電話・国際電話・迷惑電話を使った詐欺の事例

従来型の電話を使った詐欺も依然として多発しています。

最近では、国際電話や非通知番号を使い、警察官や銀行員、役所職員を装って被害者に連絡し、個人情報やキャッシュカード、現金をだまし取る手口が増えています。

また、AI音声を使って家族の声を再現し、信じ込ませる新たな事例も報告されています。

迷惑電話対策機器の導入や、知らない番号からの着信には出ないなど、基本的な対策が重要です。

詐欺手口 特徴
国際電話詐欺 海外からの着信で不安をあおる
AI音声詐欺 家族の声を再現し、信じ込ませる

架空請求・キャッシュカード詐取などの手口

架空請求詐欺やキャッシュカード詐取は、依然として多くの被害が報告されています。

最近では、警察官や銀行員を名乗り「カードが不正利用されている」と偽り、カードを封筒に入れさせて回収する手口が増加中です。

また、架空請求では、SMSやメールで「未納料金がある」と通知し、偽サイトに誘導して個人情報や金銭をだまし取るケースが目立ちます。

これらの詐欺は、手口が日々進化しているため、最新情報の収集と警戒が欠かせません。

詐欺手口 特徴
キャッシュカード詐取 警察官や銀行員を装い、カードを回収
架空請求詐欺 SMSやメールで偽サイトに誘導

被害が多発する理由と高齢者・家族が狙われる背景

高齢者・家族に多い被害パターンと心理的特徴

高齢者やその家族が特殊詐欺のターゲットになりやすい理由は、心理的な特徴や生活環境にあります。

高齢者は「家族や社会とのつながりを大切にしたい」「困っている家族を助けたい」という思いが強く、詐欺犯人はその心理を巧みに利用します。

また、判断力や情報収集力が低下しやすいことも被害の一因です。

家族構成や生活パターンを事前に調べてから接触するケースも多く、家族間のコミュニケーション不足が被害拡大につながることもあります。

被害パターン 心理的特徴
家族を装う詐欺 家族を助けたい気持ちを利用
還付金詐欺 お得感や損失回避の心理を利用

固定電話・携帯電話が狙われる理由

特殊詐欺の多くは、固定電話や携帯電話を通じて行われます。

特に高齢者世帯では、固定電話を日常的に利用しているため、詐欺犯人にとっては連絡が取りやすいターゲットとなります。

また、電話番号は名簿業者などから流出しやすく、詐欺グループが組織的にリストを使って電話をかけてくるケースも多いです。

携帯電話も、SMSやメッセージアプリを使った詐欺の温床となっており、番号を知っているだけで簡単に接触できる点が狙われる理由です。

電話の種類 狙われる理由
固定電話 高齢者の利用率が高く、名簿流出しやすい
携帯電話 SMSやアプリで直接連絡が可能

詐欺犯人が使う心理テクニック・SOSや息子を騙る事例

詐欺犯人は、被害者の心理を巧みに操るテクニックを駆使します。

「息子が事故を起こした」「至急お金が必要」など、緊急性や不安をあおることで冷静な判断力を奪います。

また、警察官や役所職員を名乗り「今すぐ対応しないと大変なことになる」と脅す手口も多いです。

こうした心理的圧力に負けないためには、日頃から家族で合言葉を決めておく、すぐに一人で判断しないなどの対策が有効です。

心理テクニック 具体例
緊急性の強調 「今すぐ振り込まないと…」
権威の利用 警察官や役所職員を名乗る

すぐできる特殊詐欺の防犯対策

迷惑電話防止機能付き電話機・装置の活用と設置方法

迷惑電話防止機能付き電話機や専用装置は、特殊詐欺対策に非常に有効です。

着信時に自動で録音や警告メッセージを流す機能があり、犯人が電話を切るケースも多いです。

設置は簡単で、既存の電話回線に接続するだけで利用できます。

自治体や警察が無償貸与・補助を行っている場合もあるので、積極的に活用しましょう。

家族や地域で情報を共有し、設置を検討することが大切です。

機能 効果
自動録音 犯人の抑止力になる
警告メッセージ 詐欺電話を撃退

ATM利用時の注意点と警察官・職員を装う詐欺防止

ATMを使った還付金詐欺や振り込み詐欺も多発しています。

警察官や役所職員が「ATMで手続きしてください」と指示することは絶対にありません。

ATMでの操作を求められた場合は、必ず一度電話を切り、家族や警察に相談しましょう。

また、ATM周辺で声をかけてくる人物にも注意が必要です。

ATM利用時は、周囲の状況にも気を配りましょう。

注意点 防止策
ATM操作の指示 必ず家族や警察に確認
ATM周辺の不審者 近づかない・警戒する

SNSやメッセージでの詐欺に騙されないコツ

SNSやメッセージアプリでの詐欺は、なりすましや偽アカウントが多いのが特徴です。

知らない人からのメッセージや、普段と違う内容の連絡には特に注意しましょう。

送金や個人情報の提供を求められた場合は、必ず本人に直接確認することが大切です。

また、公式アカウントや認証マークの有無も確認しましょう。

怪しいと感じたら、すぐにブロックや通報を行いましょう。

詐欺防止のコツ 具体策
本人確認 直接電話や対面で確認
怪しいアカウント ブロック・通報

警察・警視庁『特殊詐欺対策ページ』の活用方法

警察や警視庁の公式サイトには、最新の特殊詐欺手口や防犯対策が随時更新されています。

「SOS47」や「デジポリス」などの防犯アプリも活用し、最新情報を家族や地域で共有しましょう。

また、被害に遭った場合の相談窓口や、迷惑電話撃退装置の貸与情報も掲載されています。

定期的に公式ページをチェックし、情報収集を怠らないことが大切です。

活用方法 効果
最新手口の確認 新たな詐欺に備えられる
防犯アプリの利用 リアルタイムで警戒情報を入手

家族・地域での情報共有と啓発活動の実施方法

特殊詐欺の被害を防ぐには、家族や地域での情報共有が不可欠です。

定期的に防犯情報を話し合ったり、地域の防犯講習会に参加することで、被害リスクを大幅に減らせます。

また、自治体や警察が配布するチラシやポスターを活用し、地域全体で啓発活動を行いましょう。

高齢者だけでなく、若い世代も巻き込んだ取り組みが効果的です。

啓発活動 実施例
家族会議 定期的な情報共有
地域講習会 防犯意識の向上

不審な電話番号・SMSはすぐ警察署に連絡・通報を

不審な電話やSMSを受け取った場合は、すぐに最寄りの警察署や消費生活センターに連絡しましょう。

被害を未然に防ぐだけでなく、他の人への被害拡大も防げます。

通報する際は、電話番号やメッセージ内容を記録しておくと、警察の捜査にも役立ちます。

一人で悩まず、必ず専門機関に相談することが大切です。

通報先 連絡内容
警察署 電話番号・メッセージ内容
消費生活センター 被害状況の詳細

外部機器連携で安全対策を強化する方法

防犯カメラやスマートフォン連携のセキュリティ機器を活用することで、特殊詐欺のリスクをさらに減らせます。

例えば、玄関先のカメラで不審者の訪問を記録したり、スマートフォンで家族にリアルタイム通知を送ることが可能です。

また、迷惑電話撃退装置と連携させることで、より強固な防犯体制を築けます。

最新のIoT機器を積極的に取り入れましょう。

機器 防犯効果
防犯カメラ 不審者の記録・抑止
スマート連携 家族への即時通知

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高齢者を守るSOS・協力体制の作り方

高齢者を特殊詐欺から守るには、家族や地域、行政が連携したSOS体制が重要です。

日頃から「困ったときはすぐ相談できる」環境を整え、定期的に声かけや見守りを行いましょう。

自治体の見守りサービスや、地域の防犯ネットワークも積極的に活用してください。

一人暮らしの高齢者には、緊急通報装置の設置も有効です。

協力体制 具体策
家族の見守り 定期的な連絡・訪問
地域ネットワーク 防犯情報の共有

関連記事:離れて暮らす高齢両親の防犯対策ガイド

キャッシュカード・現金を守離れて暮らす高齢両親の防犯対策ガイドるための実践策

キャッシュカードや現金を守るためには、他人にカードを渡さない・暗証番号を教えないことが鉄則です。

警察官や銀行員を名乗る人物が訪問しても、絶対にカードを手渡さないよう家族で徹底しましょう。

また、現金の管理は分散し、必要以上の現金を自宅に置かないことも大切です。

不審な要求があった場合は、すぐに家族や警察に相談してください。

実践策 ポイント
カードを渡さない 警察官・銀行員でもNG
現金の分散管理 自宅に多額の現金を置かない

実際の詐欺被害と警察・行政の取り組み

警察・地域による防犯啓発事業と最新事例

警察や自治体は、特殊詐欺の被害を防ぐためにさまざまな防犯啓発事業を展開しています。

例えば、地域の集会や高齢者向けの講習会で最新の詐欺手口を紹介し、実際の被害事例をもとに注意喚起を行っています。

また、迷惑電話防止装置の無償貸与や、防犯チラシの配布、地域パトロールの強化など、地域ぐるみでの取り組みも進んでいます。

これらの活動は、住民の防犯意識を高め、被害の未然防止に大きく貢献しています。

啓発事業 内容
防犯講習会 最新手口の紹介・対策指導
装置の無償貸与 迷惑電話防止機器の配布

詐欺被害の発生・認知状況と最新統計

警察庁の統計によると、特殊詐欺の被害件数は依然として高い水準で推移しています。

2024年には全国で約21,000件の被害が認知され、被害総額は数百億円にのぼります。

特に高齢者の被害が多く、全体の約7割を占めています。

また、SNSや国際電話を利用した新たな手口の増加も顕著です。

これらのデータは、今後の防犯対策や啓発活動の重要性を示しています。

被害件数 被害総額
2023年 約19,000件 約441億円
2024年 約21,000件 約719億円

詐欺ストップのための官民協力と連携事例

特殊詐欺の根絶には、警察や行政だけでなく、金融機関や通信事業者、地域住民など多方面の協力が不可欠です。

例えば、銀行窓口で高額な現金引き出しをしようとする高齢者に声をかける「声かけ運動」や、通信会社による迷惑電話の自動ブロックサービスの提供など、官民一体となった取り組みが進んでいます。

また、地域の見守りネットワークや、企業による防犯啓発キャンペーンも効果を上げています。

こうした連携が、被害の抑止に大きな役割を果たしています。

連携事例 内容
金融機関 高額引き出し時の声かけ
通信事業者 迷惑電話自動ブロック

まとめ|家族を未然に守るための行動と情報発信の重要性

日常でできる防犯意識の高め方

特殊詐欺から家族を守るためには、日常的な防犯意識の向上が不可欠です。

例えば、家族で定期的に詐欺の最新情報を共有したり、合言葉を決めておくことで、万が一の際にも冷静に対応できます。

また、迷惑電話防止機器の導入や、SNSのセキュリティ設定の見直しなど、身近な対策を積極的に行いましょう。

「自分は大丈夫」と思わず、常に警戒心を持つことが大切です。

防犯意識向上策 具体例
家族会議 最新情報の共有
合言葉の設定 本人確認の徹底

迷ったら警察・総務課・警察署など外部機関へ相談

少しでも不審に感じたら、すぐに警察や総務課、消費生活センターなどの外部機関に相談しましょう。

一人で悩まず、専門家のアドバイスを受けることで、被害を未然に防ぐことができます。

また、相談することで他の被害者の救済や、詐欺グループの摘発にもつながります。

「おかしいな」と思ったら、ためらわずに連絡することが大切です。

相談先 連絡内容
警察署 不審な電話・SMSの報告
消費生活センター 被害状況の相談

 

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